トラベル情報 マレーシア

Malaysia

現地の治安

殺人や銃犯罪など生命に関わる重犯罪は多くないため、マレーシアの治安は比較的安全とされています。しかし、スリやひったくり等の軽犯罪の発生件数は高く注意が必要です。特にクアラルンプールやペナンなどの大都市では、スリや置き引きなどが多くみられます。席取りに鞄を使ったり、貴重品を後ろのポケットに入れて持ち歩くことは避けましょう。滞在先や勤務先等、ご自身の生活圏内における治安情勢は「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情勢を確認してから渡航しましょう。

一般的な治安状況: マレーシアは一般的に安全な観光地ですが、観光地や人気のある場所では、スリやひったくりなどが発生する可能性があります。特に人混みの中や公共交通機関を利用する際には、貴重品の盗難に注意が必要です。

スリやひったくり: 観光客が多い場所や公共交通機関では、スリやひったくりのリスクが高まります。貴重品や荷物はスリにくいように奥に入れて管理したり、持ち歩かないようにしましょう。

自然災害: マレーシアは自然災害リスクが低い地域ですが、時折洪水や土砂崩れが発生する可能性があります。特にモンスーンシーズン(11月から3月)には、洪水や道路の交通渋滞に備える必要があります。

トラベルワクチンで予防したい病気一覧

トラベルクリニックでおすすめするトラベルワクチンで予防したい病気を紹介します。
日本の外務省がすすめるワクチン以外に、その地域でいま流行している病気などもご案内いたします。

ワクチン・予防薬名おすすめ概要
A型肝炎すべての渡航者
B型肝炎1ヶ月以上滞在される方
破傷風
ジフテリア
百日咳
すべての渡航者
狂犬病流行地域に行かれる方
動物に触れる機会がある方
腸チフスすべての渡航者
コレラ食当たりを懸念される方・屋台の食事
を楽しみたい方
日本脳炎流行地域に行く方・1ヶ月以上滞在される方
マラリア流行地域に行く方
麻疹・風疹・ムンプス予防接種を生涯2回していない方

来院回数と来院タイミングの目安

※渡航直前接種を希望される場合には渡航直前プランをご案内します

短期渡航(1ヶ月以内の渡航)

来院回数:2回 来院タイミング:渡航前※2~3週間前

長期渡航(1ヶ月以上の渡航)時の来院目安

来院回数:3-4回 来院タイミング:渡航前※5~6週間前

トラベルワクチンで予防したい病気の説明

A型肝炎

汚染された飲食物から感染します。発熱や倦怠感、吐き気、黄疸や肝腫大などの肝症状が認められます。

B型肝炎

性的接触や、医療を受ける(輸血・注射針の使いまわし・歯科治療など)、入れ墨を入れる等で感染します。肝炎になると疲れやすくなり、黄疸が出ます。慢性化すると肝硬変や肝がんにつながります。

破傷風

破傷風菌が傷口から入ると、菌の毒素で全身の筋肉がけいれんし、痛みと苦しさが伴います。呼吸ができなくなり、死亡につながることもあります。

ジフテリア

ジフテリアは咳やくしゃみにより感染します。気道がふさがって息ができなくなったり、菌の毒素で神経麻痺や心臓の筋肉の炎症が起き、死亡することもあります。

百日咳

百日咳菌は咳やくしゃみにより感染します。風邪のような症状ではじまり咳が長く続くようになります。けいれんや肺炎を起こしたり、特に乳幼児が無呼吸で死亡したり、脳症を起こすこともあります。

狂犬病

動物(犬・猫・コウモリ・サルなど)に咬まれたり、ひっかかれたりすることで感染します。発症後に死につながる確率はほぼ100%で発症前に予防、治療することが必須です。

腸チフス

汚染された飲食物から感染します。高熱や脾腫、下痢などの症状から危険な腸出血や腸穿孔などにつながることもあります。

コレラ

汚染された飲食物から感染します。下痢を起こし、重症化すると嘔吐や白い米のとぎ汁様の下痢がでて、入院が必要になるほどの脱水状態に陥ることがあります。

日本脳炎

蚊によって媒介され日本脳炎ウイルスに感染します。発熱・頭痛・意識障害や麻痺などがおこり、発症すると死につながる確率は20-40%で発症前に予防が求められます。

マラリア

蚊によって媒介されマラリア原虫に感染します。感染すると発熱や頭痛、悪寒等がおこり脳症や意識障害などにつながることもあります。

麻疹

感染力が非常に強い病気で空気感染します。熱、鼻水、咳などの症状のあとに全身に発疹がでます。気管支炎、肺炎、脳炎が合併しやすく死亡することもあります。

風疹

風疹は咳やくしゃみにより感染します。身体に赤い発疹がでて、脳炎や血小板減少性紫斑病の合併症がおこることもあります。妊娠初期の女性がかかると胎児に影響が出ることがあります。

ムンプス

ムンプスは咳やくしゃみにより感染します。耳下腺が腫れたり、全身の炎症がおこります。無菌性髄膜炎や一生治らない難聴、脳炎などの合併症があり後遺症が残ることもあります。