Republic of India
現地の治安
インドは広大な国であり、治安の状況は地域によって異なります。特に人が多い大都市や観光地では、財布や貴重品を守るために、スリに十分な注意が必要です。夜間や人気のない場所では一人で歩くことを避け、タクシーや公共交通機関を利用することをおすすめします。
一部の地域では、政治的な不安定さや地域紛争の問題も存在します。特に国境地域や紛争のある地域へ行く可能性がある場合は、政府の発表や旅行アドバイザーから最新の情報を入手し治安を確認してから渡航をしましょう。
近年、性犯罪のニュースやセクシュアルハラスメントの報告が増加傾向にあるため、夜間の一人での外出や人目の少ない場所での行動は避けましょう。賑やかな場所や人通りが多い場所を通るようにしましょう。
トラベルワクチンで予防したい病気一覧
トラベルクリニックでおすすめするトラベルワクチンで予防したい病気を紹介します。
日本の外務省がすすめるワクチン以外に、その地域でいま流行している病気などもご案内いたします。
ワクチン・予防薬名 | おすすめ | 概要 |
---|---|---|
A型肝炎 | ◎ | すべての渡航者 |
B型肝炎 | 〇 | 1ヶ月以上滞在される方 |
破傷風 ジフテリア 百日咳 | ◎ | すべての渡航者 |
狂犬病 | ◎ | すべての渡航者 |
腸チフス | ◎ | すべての渡航者 |
コレラ | 〇 | 食当たりを懸念される方、屋台の食事 を楽しみたい方 |
日本脳炎 | 〇 | 流行地域に行く方・1ヶ月以上滞在される方 |
マラリア | 〇 | 流行地域に行く方 |
麻疹・風疹・ムンプス | 〇 | 予防接種を生涯2回していない方 |
来院回数と来院タイミングの目安
※渡航直前接種を希望される場合には渡航直前プランをご案内します
短期渡航(1ヶ月以内の渡航)
来院回数:2回 来院タイミング:渡航前※2~3週間前
長期渡航(1ヶ月以上の渡航)時の来院目安
来院回数:3-4回 来院タイミング:渡航前※5~6週間前
トラベルワクチンで予防したい病気の説明
A型肝炎
汚染された飲食物から感染します。発熱や倦怠感、吐き気、黄疸や肝腫大などの肝症状が認められます。
B型肝炎
性的接触や、医療を受ける(輸血・注射針の使いまわし・歯科治療など)、入れ墨を入れる等で感染します。肝炎になると疲れやすくなり、黄疸が出ます。慢性化すると肝硬変や肝がんにつながります。
破傷風
破傷風菌が傷口から入ると、菌の毒素で全身の筋肉がけいれんし、痛みと苦しさが伴います。呼吸ができなくなり、死亡につながることもあります。
ジフテリア
ジフテリアは咳やくしゃみにより感染します。気道がふさがって息ができなくなったり、菌の毒素で神経麻痺や心臓の筋肉の炎症が起き、死亡することもあります。
百日咳
百日咳菌は咳やくしゃみにより感染します。風邪のような症状ではじまり咳が長く続くようになります。けいれんや肺炎を起こしたり、特に乳幼児が無呼吸で死亡したり、脳症を起こすこともあります。
狂犬病
動物(犬・猫・コウモリ・サルなど)に咬まれたり、ひっかかれたりすることで感染します。発症後に死につながる確率はほぼ100%で発症前に予防、治療することが必須です。
腸チフス
汚染された飲食物から感染します。高熱や脾腫、下痢などの症状から危険な腸出血や腸穿孔などにつながることもあります。
コレラ
汚染された飲食物から感染します。下痢を起こし、重症化すると嘔吐や白い米のとぎ汁様の下痢がでて入院が必要になるほどの脱水状態に陥ることがあります。
日本脳炎
蚊によって媒介され日本脳炎ウイルスに感染します。発熱・頭痛・意識障害や麻痺などがおこり、発症すると死につながる確率は20-40%で発症前に予防が求められます。
マラリア
蚊によって媒介されマラリア原虫に感染します。感染すると発熱や頭痛、悪寒等がおこり脳症や意識障害などにつながることもあります。
麻疹
感染力が非常に強い病気で空気感染します。熱、鼻水、咳などの症状のあとに全身に発疹がでます。気管支炎、肺炎、脳炎が合併しやすく死亡することもあります。
風疹
風疹は咳やくしゃみにより感染します。身体に赤い発疹がでて、脳炎や血小板減少性紫斑病の合併症がおこることもあります。妊娠初期の女性がかかると胎児に影響が出ることがあります。
ムンプス
ムンプスは咳やくしゃみにより感染します。耳下腺が腫れたり、全身の炎症がおこります。無菌性髄膜炎や一生治らない難聴、脳炎などの合併症があり後遺症が残ることもあります。
外務省 海外安全情報オープンデータ
海外の治安や感染症に関する公的情報の一部を渡航先別にまとめました。タイトルをクリックすると、外務省の海外安全ホームページにて、詳細をご確認いただけます。
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