1ヶ月でB型肝炎の抗体をつける|heplisav-b

この記事のまとめ

近年開発されたへプリサブ(heplisav-b)は、1ヶ月でB型肝炎の予防接種が完了する
従来のワクチンで抗体を獲得できなかった人でも抗体が付きやすい
留学や実習までに急ぎで抗体をつけたい方にも

B型肝炎って?

B型肝炎ウイルスは感染力が非常に強く、HBVに感染するとそのうち一部が劇症肝炎を発症します。また劇症肝炎を発症しない場合でも、慢性肝炎、肝硬変、肝がんのリスクが高まる危険な病気といえます。B型肝炎は血液等の体液を介して感染するため、医療従事者や保育関係者などはその抗体の獲得が求められます。その他、留学の際にも渡航先や教育機関によっては抗体の獲得が求められています。実習の機会や、せっかく手にした留学の機会を逃さないよう、必ず接種を完了できるようスケジュールを組む必要があります。

B型肝炎のワクチン接種が間に合わない?

様々な場面で求められるB型肝炎のワクチンですが、国内で一般的に接種されるB型肝炎ワクチン「ビームゲン」では、接種完了までに6ヶ月かかり、抗体価が上昇するまでの間、B型肝炎に無防備な状態が継続してしまいます。

近年開発されたB型肝炎ワクチン「へプリサブ」は、1ヶ月で接種が完了します。さらに、ワクチンに含まれる抗原量も多く、ビームゲンの接種で抗体が獲得できなかった人でも抗体を獲得できる可能性が高いです。

B型肝炎の抗体を確実に、最短でつけるために、当院では1ヶ月で接種完了が可能な「へプリサブ」の接種をお勧めしております。

B型肝炎の抗体を最短で
実習や出張、留学に間に合わせるために

国内で一般的に用いられているB型肝炎ワクチンでは接種完了までに6ヶ月もの期間が必要であす。この抗体価が上昇するまでの間、B型肝炎に無防備な状態が継続してしまいます。
急いでいる方、もしくは国産ワクチンで免疫がつかなかった方には「heplisav-b」の接種をお勧めしております。

当院では当日の予約、接種も受け付けております。お急ぎの方もぜひご利用ください。

Heplisav-bで免疫が獲得されやすい詳しい説明

heplisav-bは細菌のふりをCpGという上手い構造を利用することでより確実な免疫を獲得させます。

ビームゲンやヘプタバックといった国内でよく用いられるB型肝炎のワクチンは、免疫細胞を刺激して抗体を誘導するために水酸化アルミニウムや硫酸アルミニウムなどの非生物学的な添加物(アジュバンド)が追加されています。
しかしこれら伝統的な非生物学的なアジュバンドはワクチンは感染防御で最も重要な働きを示すT細胞による細胞性免疫を誘導できず、B細胞による抗体を介した免疫だけを誘導します。
これはアルミニウム塩が接種された場所を無分別に刺激して炎症を発生させることで、免疫を認識させる細胞にワクチン内の抗原を認識させることによります。
一方heplisav-bはウイルスや細菌が持っているDNAの構造を模したCpG1018という構造を添加することで、自然免疫系がもっているTLR9を刺激します。
すると自然免疫系はheplisav-bを感染してきた細菌だと勘違いして、T細胞を活性化させて学習させに行きます。活性化したT細胞はB細胞による抗体を介した免疫も作らせます。
つまりheplisav-bでは通常のワクチンによって得られる抗体による免疫だけではなく、T細胞を中心とした細胞性免疫すらもつくのです。

参考

https://www.drugs.com/medical-answers/difference-between-heplisav-engerix-3370953/

https://www.fda.gov/media/108745/download