トラベル情報 イギリス

United Kingdom

現地の治安

英国の治安は比較的良好というイメージがありますが、2021年に警察に報告のあったイングランドおよびウェールズにおける犯罪の総数は約605万件であり、これは日本の2021年の刑法犯総数の9.8倍になります。盗難や強盗、スリや置き引きなどの一般犯罪には、十分に注意しながら過ごしてください。滞在先やご自身の生活圏内における治安情勢は「たびレジ」、海外安全ホームページ在留邦人向け安全の手引きにより最新の治安情勢を確認して渡航しましょう。

トラベルワクチンで予防したい病気一覧

トラベルクリニックでおすすめするトラベルワクチンで予防したい病気を紹介します。
日本の外務省がすすめるワクチン以外に、その地域でいま流行している病気などもご案内いたします。

ワクチン・予防薬名おすすめ概要
A型肝炎海鮮物やフルーツなど生ものを食べることを好む方
B型肝炎1ヶ月以上滞在される方
破傷風
ジフテリア
百日咳
すべての渡航者
狂犬病動物に接触する機会がある方
侵襲性髄膜炎菌感染症流行地域に行く方・集団生活をする方
ポリオ(急性灰白髄炎)流行地域に行く方
ダニ媒介性脳炎野外活動する方
麻疹・風疹・ムンプス感染歴がない方
これまで2回以上予防接種を受けていない方

来院回数と来院タイミングの目安

※渡航直前接種を希望される場合には渡航直前プランをご案内します

短期渡航(1ヶ月以内の渡航)

来院回数:2回 来院タイミング:渡航前※2~3週間前

長期渡航(1ヶ月以上の渡航)時の来院目安

来院回数:3-4回 来院タイミング:渡航前※5~6週間前

トラベルワクチンで予防したい病気の説明

A型肝炎

汚染された飲食物から感染します。発熱や倦怠感、吐き気、黄疸や肝腫大などの肝症状が認められます。

B型肝炎

性的接触や、医療を受ける(輸血・注射針の使いまわし・歯科治療など)、入れ墨を入れる等で感染します。肝炎になると疲れやすくなり、黄疸が出ます。慢性化すると肝硬変や肝がんにつながります。

破傷風

破傷風菌が傷口から入ると、菌の毒素で全身の筋肉がけいれんし、痛みと苦しさが伴います。呼吸ができなくなり、死亡につながることもあります。

ジフテリア

ジフテリアは咳やくしゃみにより感染します。気道がふさがって息ができなくなったり、菌の毒素で神経麻痺や心臓の筋肉の炎症が起き、死亡することもあります。

百日咳

百日咳菌は咳やくしゃみにより感染します。風邪のような症状ではじまり咳が長く続くようになります。けいれんや肺炎を起こしたり、特に乳幼児が無呼吸で死亡したり、脳症を起こすこともあります。

狂犬病

動物(犬・猫・コウモリ・サルなど)に咬まれたり、ひっかかれたりすることで感染します。発症後に死につながる確率はほぼ100%で発症前に予防、治療することが必須です。

侵襲性髄膜炎菌感染症

咳やくしゃみにより感染します。頭痛や発熱、髄膜刺激症状や意識障害もおきます。

ポリオ(急性灰白髄炎)

汚染された飲食物から感染します。感染してもほとんどの場合は発病しないか、発病しても風邪症状です。まれに手足に麻痺を起こし運動障害が後遺症として残ります。

ダニ媒介性脳炎

ダニによって媒介されフラビウイルスに感染します。感染すると中枢神経に影響が出て、長期にわたる神経症状やさらには死につながることもあります。

麻疹

感染力が非常に強い病気で空気感染します。熱、鼻水、咳などの症状のあとに全身に発疹がでます。気管支炎、肺炎、脳炎が合併しやすく死亡することもあります。

風疹

風疹は咳やくしゃみにより感染します。身体に赤い発疹がでて、脳炎や血小板減少性紫斑病の合併症がおこることもあります。妊娠初期の女性がかかると胎児に影響が出ることがあります。

ムンプス

ムンプスは咳やくしゃみにより感染します。耳下腺が腫れたり、全身の炎症がおこります。無菌性髄膜炎や一生治らない難聴、脳炎などの合併症があり後遺症が残ることもあります。